プログラム / Seagaia meeting 2017

5月19日(金) Seagaia meeting 2017 プログラマーズキャンプ
13:00~17:00(受付12:30〜)
宮崎シーガイア コテージヒムカ ヒムカセンター2F




次世代MML 5.0にむけて

      4.0に内包する問題点 ⇒ 5.0での解決に向けて
      EMRから出されるインスタンス:XML? JSON (light)



ORCAプロジェクトの現状と今後について
日本医師会ORCA管理機構(株)代表取締役社長 上野智明

2000年よりスタートしたORCAプロジェクトは、2001年11月1日に電子カルテ(Dolphin,Wine)とのCLAIM情報の送受信を成功させ、日本医師会は、同年11月20日に「日医IT化宣言」をおこなった。ORCAプロジェクトはその後10年以上の歳月をかけ、レセコン業界では代表的な存在として認知されるにいたった。

日本医師会は、ORCAプロジェクトを日医の管理下でさらに発展させていくため、2015年12月に「日本医師会ORCA管理機構(株)」を設立、さらに日医IT化宣言をリニューアルし、2016年6月には「日医IT化宣言2016」を公表した。

今後は、ORCAプロジェクトのセカンドステージとして、OSSの手法を可能な限り踏襲しつつ、医療介護分野のレセプトエンジンとしての供給にも力をいれていく。わが国の皆保険制のICT化を医療介護の現場から支える、これからの社会保障基盤の一部として寄与して行きたいと考えている。
LinkIcon発表スライド ORCAプロジェクトの現状と今後について




ORCAのAPIの開発状況
日本医師会ORCA管理機構(株) 営業企画部長 福田知弘

ORCAプロジェクトでは、医療分野の請求に関する基盤として、広く医療機関に導入していただくため、ORCAを核とした連携システムを全国のベンダーの力を借りて実現してきた。世の中では、ICT化が進むと同時にクラウド化が進み、製品を購入するというよりも、サービスを利用する構図に変わってきている。このことから、ORCAの連携機能もクラウド化を意識したAPIに統一していくことで、将来のサービス連携に備えることとした。しかし、これまでの連携資産を継承する必要もあり、APIの開発には、従来の連携機能を考慮して双方向性を持ったイベント駆動型の仕組みも用意した。

今後は、オンプレミス型、クラウド型に関係無く、ORCAの提供するAPIを核とした医療・介護連携システムが発展するよう尽力していきたいと考えている。





5月20日(土) Seagaia meeting 2017
9:30~17:00(受付8:50〜)
宮崎シーガイア コテージヒムカ ヒムカセンター2F



MML (Medical Markup Language) の20年


MMLのこれまで:
荒木賢二:宮崎大学附属病院医療情報部

MML (Medical Markup Language) の20年の歴史を振り返り、①MMLのコンセプト、②MMLの歴史、③MMLの規格、④CLAIMの規格、⑤実装例としてのドルフィンプロジェクトについて述べる。
LinkIcon発表スライド MMLのこれまで


MMLのこれから:
小林慎治:京都大学 大学院医学研究科 EHR共同研究講座

MML ver 1.0が公開されてから20年が経過した。現在のMMLの存在意義を考え、問題点について整理し、これからの20年にむけて果たしていくべき役割について検討してきた。このセッションでは千年カルテを支える技術としてのMML version 4と、そのアップデートについて紹介し、きたるべきMML 5.0の概要についても紹介する。


千年カルテ:これまでとこれから

概要:(吉原博幸:京都大学・宮崎大学)

2014年3月に健康・医療戦略推進本部(内閣官房)の下部組織として、次世代医療ICT基盤タスクフォースが設置され、医療情報の匿名2次利用に関する検討を開始した。1年間の検討の末、次世代医療ICT基盤協議会に昇格。2015年4月2日に第1回の会合が総理官邸で開催された。協議会は複数のワーキンググループを順次立ち上げ活動を開始した。我々の「千年カルテプロジェクト」は、「大規模健康・診療データの収集・利活用」をテーマとして、2015年9月にAMED研究公募事業に正式採択決定。研究題目は「全国共同利用型国際標準化健康・医療情報の収集及び利活用に関する研究」。2002年以来、京都、東京、九州等で別々に稼働しているEHRシステムを一つのデータセンターに収容し、医療情報の診療、研究・産業への利活用に向けて、2019年度の医療情報二次用事業化を目指す。これらのデータを法律に則って公正・安全に2次利用し、その収益でEHRを運営し、事業の継続性を担保する。これらの事業は、新しく設立する個別の事業体(1次利用のEHR運営機関と、2次利用運営機関)として運営される予定。1990年代からの懸案だった診療データべ-スの本格的運用により、連携医療、臨床研究、創薬、公衆衛生(行政)等への活用が期待される。





千年カルテセンターの現状(1)(粂直人:京都大学)

2015年から iDolphinのリニューアルを行い,ISO13606準拠のEHRセンターを設立した.MMLをコンテナとして収集した医療情報を分析可能とするためには,様々なレベルでの標準化を行う必要がると同時に,それを継続的に行うための仕組みづくりも必要である.本発表では,EHRセンターの周辺システムを含めたシステム全体を俯瞰し,サービスインとその後の運用計画について紹介する.




特別講演:「楽しい体験」の作り方

中村俊介氏(株式会社しくみデザイン 代表取締役

世界中のアワードで評価される新体感楽器「KAGURA」。作るまでに思考過程をひもとき、その裏にある「気持ちいい体験」を作り出す考え方や、これまでに世に送り出した多くのの作品をデモを交えながらお話しします。

中村俊介氏プロフィール
1975年生まれ。名古屋大学建築学科を卒業後、九州芸術工科大学大学院にてメディアアートを制作しながら記号論やユニバーサルデザインの研究を続け、博士号(芸術工学)を取得。2005年、仲間とともに世の中を楽しくする「しくみ」をデザインするために株式会社しくみデザインを設立し、見ている人が映る参加型のサイネージや、SMAP等アーティストの大規模なコンサートにおけるリアルタイム映像演出など、数々の日本初となる革新的な作品を世に出している。2013年にIntel Perceptual Computing Challenge(アメリカ)、2016年にはSonar+D Startup Competition(スペイン)でグランプリになるなど世界からの評価も高い。一方でコーディング不要でデジタル作品が創れる「Springin'」を開発し、次の世代をクリエイティブにするための活動も続けている。






千年カルテ:これまでとこれから−2

電子カルテと千年カルテセンターの接続
   ・病院からダイレクト(空閑正典:富士通)

弊社では、京都府下で行われている地域医療連携基盤サービス(まいこネット)に対してMML3でのデータ出力を行ってきた。
その経験を元に2015年度から実証実験として千年カルテプロジェクトへの参画を行い、MML4.1.2対応を行った際に弊社で構築したMML連携の仕組みと開発でのよもやま話をご紹介する。


電子カルテと千年カルテセンターの接続
   ・クリニックからダイレクト(高橋究:キワム電脳工務店)

クリニックからセンターへの通信のためのコストを低減したい。専用のハードウェアを設置するには抵抗がある。そこで、公開鍵暗号方式でscpで接続するスクリプトによる通信を実現させた。合わせてクリニックの電子カルテデータベースの院外保存、ダイレクトにサーバと通信しながら電子カルテを運用する実験を行なった。



電子カルテと千年カルテセンターの接続
   ・Mapper(アップコンバータ経由)(皆川和史:オープンドルフィン開発者)

電子カルテ等の医療情報システムに簡単なAPIを提供し、千年カルテが必要とするMML4.1.2を生成するAPIサーバーを開発した。
システムは稼働し、セキュリティの確保、スケールアウトへの対応、経過記録などで利用できる新たなデータ格納エレメントの定義と実装も行った。しかし千年カルテに送信してもあまり意味のないデータも通過させる問題が生じ、APIの解説に加え、プロジェクト側の意図を伝える必要があることが分かった。




Knowledge Cafe

(1)EHRデータの診療利用、特に、OpenNotesの紹介
  (磯野真穂:国際医療福祉大学、吉原博幸:京都大学・宮崎大学)

2015年、米国にてOPEN NOTESというプロジェクトが開始された。これは医療情報は患者のものであるという理念の元、経過記録も含めた医療情報をオンラインで患者に公開するプロジェクトである。医療情報の患者への公開がもたらす利益とは何なのか、またそれに際する懸念は何なのか。世界各地で始められている医療情報公開のインパクトをOPEN NOTESを中心に紹介する。




(2)EHRデータによるリスクヘッジ(1.5次利用)
  (山本康仁:広尾病院、粂直人:京都大学)

患者本人の情報を用いてその患者の診療判断支援をする医療情報一次利の粒度、精度が向上し、二次利用のソースとして有用である。
一方、時間的空間的に複数患者の情報を収集しそれらを実際の臨床にEHR発展の次のマイルストーンである。
さて、診療判断支援プログラムに対する法規制や開発時のリスク評価が、発展過程にある1.5次利用でも同様に配慮する必要があると考えた。本発表において、今後、臨床応用を目的とした医療情報二次利用システムの開発に際しての留意点が議論できれば幸いである。




(3)AIの医療利用の動向(サンノゼ セミナーの総括)
  (小林慎次:京都大学)

深層学習に代表される技術的進歩に伴い第3次AIブームが到来し、医療分野への応用にも期待が寄せられている。画像診断などの分野では既に成果が上げられつつあり、EHRデータを利用した機械学習やAIの応用については国家的な競争が始まっている。
このセッションでは、AIについて概説し、医療分野での応用と問題点について解説し、議論を試みる。






飛び入りプレゼン

ICTとAIの活用(松田 敦義 株式会社ログビー)

株式会社ログビーは、少子高齢化の課題意識から、医療介護をITで効率化することをテーマにして事業を行っている。開発した多職種連携ICT、救急搬送分析ツールの現状と、今後の展開について紹介する。最後に、医療分野でのAIの活用どころについて考察する。




iPhone/Android版ブラウザ デモ(佐藤純三:サイバーラボ)

gEHR基盤には、MMLデータの参照用に従来のWeb電子カルテやiPhoneアプリで用いられていたXML文書参照方式とは別に、JSON形式によるWebAPIが整備されています。今回、既存のiPhoneアプリのWebAPI対応化に並行してAndroidアプリを新たに作成したので、これをご覧いただきます。