プログラム / seagaia meeting 2018


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プログラム


5月18日(金)13:00~17:00(受付は12時から)

12:00~ 受付開始

13:00~ 開会の挨拶
 小林慎治(特定非営利活動法人MedXMLコンソーシアム 理事長)


第一部 医療情報標準とその実装の現在(いま)

MML 4.2, 5.0とHL7 FHIR, openEHRの実装について(京都大学 小林慎治)
  • MML version 4はMML version 1からの集大成として、形式言語としてXML Schemaを採用し、一部の構造を簡略化するなどの改訂を加えて設計された。千年カルテプロジェクトで実装による検討のもとにバグフィクスが行われ、現行のVersion4.1.2が公開されている。Version 4.2では、汎用処置モジュールを追加することで日常診療におけるほぼすべての診療行為を記録することができるようになる。
  • MML Version 5.0ではHL7 FHIRやopenEHRでの実装を取り入れて大幅に進化する予定であり、その概要について解説する。

第二部 医療データ解析の現在(いま)

医療分野での自然言語処理(奈良先端科学技術大学院大学 荒牧英治)
  • ビッグデータ,人工知能,ディープラーニング,さまざまな情報技術の波が医療を革新しつつある.新しい技術によって,どのようなことが可能になりつつあるのか,言語処理技術を中心に,紹介するとともに,来たるべき未来の生活を議論する

医療分野での画像解析(京都大学 山本豪志朗)
  • 医療機器の発展は,肉眼では直視できない体内の情報を数多くもたらしている.その情報を基に医療行為が行使されるが,特に手術においては,体内情報だけでなく体外との関係性の理解が必要になる.この理解を促進する方法として,複合現実感技術と呼ばれる情報可視化手法について例を用いながら概説する.

機械学習を用いたEHR/PHR分析のためのデータ収集と予備検討(京都大学医学部附属病院先制医療・生活習慣病研究センター 杉山治)
  • 医療データで機械学習を行う際に必ずぶつかる壁の一つにアルゴリズムを検証するための十分なデータセットベンチマークの不在がある。本発表では、データ収集のシステムについてどのようなシステム設計を行い、どのような解析を行っているのかPHR、EHR双方の実例を概説する。




19:00~ 宮崎市内で前夜祭


5月19日(土) 09:00~17:00(受付8:50〜)

EHRの現在(京都大学 小林慎治)(9:00-9:30)
  • Electronic Health Record(EHR)の実装は1990年代より始まり、2010年代より一部の先進国
  • で実運用が進められている。シーガイアミーティングでは2006年よりEHRをテーマとして開催し、日本におけるEHR構築について議論を重ねてきた。
  • 今回は、国内外におけるEHRの動向を踏まえて、未来でも過去でもない、EHRの今について検討する。

千年カルテの現状(京都大学 粂直人)(9:30-10:00)
  • 千年カルテプロジェクトは、全国レベルのEHRを構築し病院、患者向けの情報共有サービスを行うとともに、次世代医療基盤法で規定される認定事業者との連携により、医療情報の二次利用を加速する役割を担う。2015年の研究事業開始から今年度で4年目を迎え、接続病院数は70を超えた。一方で、各病院から出力されてくるデータの評価、安定稼働、法整備状況との連携といったプロジェクトの継続に向けた課題は山積している。本発表ではこれまでのプロジェクトの進捗と方針、展開状況について報告し、今後の2次利用に向けたマイルストーンを示す.


医療におけるブロックチェーンの活用(国立保健医療科学院 研究情報支援研究センター 水島洋)(10:00-10:50)
  • ブロックチェーン技術は、仮想通貨などで使われている技術であるが、医療における様々な応用可能性が昨年から話題となっている。タイムスタンプ認証を用いることで治験や電子カルテにおける証明やトレイサビリティなどの応用が可能であることに加え、患者登録における患者主体の管理や、ポイント機能として自身の医療情報の活用のインセンティブとして利用することなどの例について論じる。



招待講演(11:00-12:00)
ゲノム・疾患・医薬品の統合リソースKEGG MEDICUSの利用法
京都大学化学研究所 金久實氏

  • KEGGは独自に開発している17のデータベースを統合したシステムで、ゲノムから高次レベルの生体機能を解読し、医療や産業につなぐためのリソースとして国際的に広く利用されている。疾患・医薬品に関連した部分はKEGG MEDICUSと呼ばれ、日本および米国の医療用・一般用医薬品添付文書もすべて統合されている。ここではKEGG MEDICUSの概要と、KEGG APIを用いた利用法を紹介する。
  • 講演者紹介
  • 金久實氏
  • バイオインフォマティクスセンター 化学生命科学
  • (理学研究科生物科学専攻・薬学研究科医薬創成情報科学専攻 協力講座) 教授 理学博士(東京大学)
  • 生命情報学を専門とし、創薬・医療・環境保全のためのバイオインフォマティクス技術開発、ゲノムとケミストリーの融合解析による生命システムの機能解読、生命システム情報統合データベース(KEGG)の開発などの研究に携わる


昼食休憩 12:00〜14:00(MedXMLコンソーシアム理事会)

13:45~13:55
MedXMLコンソーシアム年次総会(MedXMLコンソーシアム正会員の方はご参加下さい)

ORCA 2nd Stage の現状と今後(日本医師会ORCA管理機構 上野智明)(14:00-15:00)
  • 2000年よりスタートした日本医師会によるレセプトコンピュータの普及を目指したORCAプロジェクトは、医事会計の分野で上位のシェアを占めるにいたった。現在取り組んでいるORCAプロジェクトの2nd Stageでは、OSSの手法を可能な限り踏襲しつつ、サードパーティとの連携もクラウド化を意識したAPIに統一していき、医療介護分野のレセプトエンジンとしての供給に力をいれていく。
パブリッククラウドにおけるセキュリティ検討項目とその対応策に関して (パロアルトネットワークス 泉篤彦)(15:00-16:00)
  • 大手企業だけでなく大学、医療、金融などでもパブリッククラウドの利用が進み、その一方でこれまでオンプレミスで当たり前のように導入されていたファイアウォールなどのセキュリティ対策をパブリッククラウドではどのように考えたらいいのか。またパブリッククラウド特有のセキュリティ検討項目とはどのようなものなのか、それに対してどのように対応すればいいのかなどについて述べる。


招待講演(16:00-17:00)
面白く役にたつロボットの研究 
カーネギーメロン大学ロボット研究所、ワイタカー冠全学教授 金出武雄

  • 私は米国カーネギーメロン大学において過去35年間、自動運転車や自動飛行ヘリコプター、多数カメラシステムやスーパーボウルのEye Vision、そして新しくは雨を消すスマートヘッドライトや人のポーズの自動抽出など、コンピュータによる視覚とロボットのさまざまな研究行ってきた。これらを例に使いながらロボット研究の面白さと社会への有効性、そして人工知能の今後などについて楽しい話題提供ができればと思う。
  • 講演者紹介:
  • 金出武雄 氏
  • 現在、米国のカーネギーメロン大学のワイタカー冠全学教授、及び日本の理化学研究所(理研)革新知能統合研究センターの特別顧問。
  • 京都大学工学博士。1992年から2001年にカーネギーメロン大学ロボット研究所の所長を務め、2006年に生活の質工学研究センターを設立し2012年までセンター長を務めた。主な研究成果には,1981年に発表されたMPEGなど動画像処理におけるもっとも基本的で広く使われているなアルゴリズムであるLucas-Kanade法,1995年に最初にアメリカ大陸を横断した自動運転車「Navlab 5」,第35回スーパーボウルで採用された30台以上のロボットカメラで360度の視野の映像を撮影する「Eye Vision」システムなどがある。アメリカ工学アカデミー特別会員、アメリカ芸術科学アカデミー会員に選ばれる。
  • 2016年京都賞先端技術部門、2008年フランクリン財団バウアー賞、2011年ACM/AAAIアレン・ニューウェル賞 、2017年IEEE (米国電気電子学会) Founders Medalなど多数受賞。


18:00~意見交換・懇親会 (コテージヒムカ内宴会場にて)